ニュース 社会 作成日:2017年1月16日_記事番号:T00068537
台北市中心部にある大安森林公園(大安区)にこのほど、炊き出し用のかまどとして利用できる「かまどベンチ」が試験的に設置された。大地震などの災害発生時に避難所となる公園で被災者への食事提供に活躍しそうだ。
台北市工務局の彭振声局長は、台湾では1999年の台湾中部大地震、2001年の台風16号(アジア名・ナーリー)や09年の台風8号(アジア名・モーラコット)による水害など定期的に大規模な災害に見舞われ、甚大な損害が生じており、対策の強化に迫られていると指摘。防災先進国の日本を参考に、防災技術や災害発生時の対応策の導入を進めていると説明した。
なお公園は災害発生時に救助指揮センター、支援物資の輸送拠点、ヘリポートなどとして活用されるほか、緊急避難場所として被災者の一時的な生活拠点となると考えられる。このため、大勢の避難者に食事を提供するための炊き出し用にかまどベンチが設置された。
普段は普通のベンチのように見えますが(台北市リリースより)
今回導入されたかまどベンチは、座席部分の板を取り外すと大鍋が1個設置できるものと、2個設置できるものの2種類で、ベンチ下部でたきぎを燃やして調理を行うことが可能だ。また台北市では防災用公園の地下に貯水槽を設置しており、災害時、避難者に約3日分の飲料水を提供することが可能だ。
災害発生時はかまどに早変わりします(台北市リリースより)
一方で台北市公園処は、今回設置されたかまどベンチについて、災害時以外に市民が調理に使用することは禁止されていると強調。違反した場合は最高で6,000台湾元の罰金が科せられるという。
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