市場調査会社、ガートナーの予測によると、台湾市場の2017年ＩＴ（情報技術）支出額は6,605億台湾元（約２兆3,800億円）で、前年比2.1％増となる見通しだ。17日付工商時報が報じた。
同予測によると細目別の支出額は▽通信サービス、3,478億元▽デバイス、1,502億元▽ＩＴサービス、682億元▽ソフトウエア、611億元▽データセンターシステム、330億元──で、成長率が世界平均を上回ったのは▽デバイス、前年比7.3％増▽データセンターシステム、6.1％増▽通信サービス、２％増──。
世界市場全体では2017年のＩＴ支出額は３兆5,000億米ドルで、前年比2.7％増となる見通しだ。ガートナーのバイスプレジデント、ジョン・デビッド・ラブロック氏は、17年はクラウドシステムやブロックチェーン、人工知能（ＡＩ）が成長する一方で、トランプ米次期大統領の就任など政治分野で不確定要素があるため、多くの企業が様子見を決め、ＩＴ投資に消極的になると予想した。
