ニュース 金融 作成日:2017年1月17日_記事番号:T00068554
保険安定基金は16日、公的管理下にある生命保険会社、朝陽人寿保険(台中市)の2回目の売却入札を実施し、応札した3社のうち、業界大手の南山人寿保険を落札者に決定した。保険安定基金による補塡(ほてん)額は2億台湾元(約7億2,000万円)で、譲渡手続きは5月2日までに完了する予定だ。17日付工商時報が伝えた。
保険安定基金による補塡額は、これまでに処理された破綻保険会社で最低で、同基金の林国彬董事長は「保険業界からの拠出金で賄えるため、公的資金や税金は全く投入する必要はない」と説明した。
朝陽人寿の業務譲渡に向けた入札は、昨年10月に実施された初回が不調に終わっていた。
保険安定基金によると、朝陽人寿は公的管理下でポートフォリオを見直し、年間投資利回りは3%余りとなり、保険契約の維持コストも昨年9月末時点で損益均衡を達成していた。
朝陽人寿の総資産は376億元、純資産はマイナス25億元で、有効保険契約は約12万件。南山人寿は今後1年以内は朝陽人寿の半数以上の従業員の雇用を維持するほか、独立董事(社外取締役)制度を設けることを確約している。
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