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タイヤのフェデラル、中壢工場で大規模火災


ニュース その他製造 作成日:2017年1月18日_記事番号:T00068572

タイヤのフェデラル、中壢工場で大規模火災

 タイヤメーカー、泰豊輪胎(フェデラル)の中壢工場(桃園市中壢区)で17日大規模火災が発生し、3,000坪の敷地内に建てられた工場棟の約半分が延焼。近隣住民141世帯が避難する事態となったが、約6時間の消火活動を経て同日午後9時50分に鎮火され、負傷者は出なかった。工場の被害状況については現在調査中だ。18日付自由時報などが報じた。

/date/2017/01/18/08tire_2.jpgすさまじい炎と黒煙に対し、消防隊員約300人と消防車81台が消火に当たった(17日=中央社)

 消防局の調べによると、倉庫として使用される建物の1階部分から午後3時40分ごろ出火し、保管されていた約20万個のタイヤおよび半製品に燃え移った。火災現場からは大量の煙が発生し、10キロメートル以上離れた桃園区、八徳区、平鎮区からも見えるほどだった。

 周辺住民からは、燃えたタイヤからダイオキシンなどの有害物質が発生しているのではないかと懸念する声が上がったため、同日夜に現場を訪れた鄭文燦桃園市長は、同市環境保護局(環保局)に対し、大気汚染の観測を強化し、速やかにデータを公表するよう指示。同局はこれを受けて18日、火災現場の大気中の揮発性有機化合物の濃度は0.79ppmを観測し、人体への危険性はないと発表した。ただ、高齢者やアレルギーがある人は外出を控えるように呼び掛けた。

 なお長庚紀念医院・腎臓科の顔宗海医師は、ダイオキシンを吸い込めば体外に排出することは困難だと指摘。市民に対し、窓を閉め、体調に異変を感じた場合はすぐに診察を受けるよう呼び掛けた。