信越化学工業（本社・東京都千代田区、斉藤恭彦社長）の台湾完全子会社、信越電子材料は18日、雲林科技工業区（雲科）で半導体の製造過程で使用されるフォトレジスト工場を着工した。投資額は130億円で、2018年11月の試験生産を目指す。19日付工商時報が報じた。
同工場の用地面積は１万1,000坪で、18年１月に倉庫など周辺施設、同２月に工場棟の完成を見込んでいる。
信越電子材料の及川勝之董事長は、信越化学は台湾半導体市場の規模を好感して工場設置を決めたと説明。雲林県と共に発展していきたいと抱負を語った。
信越電子材料は15年１月に設立。資本金は15億台湾元（約54億円）。同社は昨年４月に雲科で同工場の用地を購入し、10月に雲林県から建設認可を得ていた。
