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遠東航空、銀行団が強制執行を視野に


ニュース 運輸 作成日:2008年4月18日_記事番号:T00006868

遠東航空、銀行団が強制執行を視野に


 経営危機に陥っている遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)の債権銀行団のうち、兆豊銀など9行は17日、債権回収にめどが立たないことから、強制執行による債権の回収を柱とする4項目の債権保全措置を取ることで合意した。18日付工商時報が伝えた。

 強制執行などの申し立ては、各行の内部決裁を待って、兆豊銀が取りまとめを行い、裁判所に提出される。一部銀行に対する利払いは今年2月から停止しており、3カ月連続で利払いが滞っている銀行は、個別に裁判所に遠東航空の契約違反で提訴することも検討している。

 9行による協議には遠東航空の財務担当者が出席し、増資にめどが付きつつあることなどを説明したが、各行は信頼するに足りないとして、法律に基づく債権保全措置に踏み切る方針を固めた。

 遠東航空の債権債務を一時凍結する財産保全命令は5月23日に期限切れを迎えるが、債権行関係者は「財産保全命令をさらに3カ月延長するか否かは、銀行から提出された強制執行請求に基づき、裁判所が判断することになる」と述べ、裁判所の対応を見ながら今後の追加的対応を取るかどうか決定する方針を示した。