ニュース 社会 作成日:2017年2月6日_記事番号:T00068776
春節(旧正月)大みそかに当たる先月27日夜、蔡英文総統は自身のツイッターアカウントを通じ、英語と日本語で新年のあいさつを行った。これに対し中国のネットユーザーから「米国をあがめ、日本にこびている」、「売国奴」といった批判が殺到した。
日本人にとっては日本語の方がより親しみがわく。それがなぜ「売国奴」なのか理解に苦しむところだ(蔡総統ツイッターより)
蔡総統は従来、中国語を使用してツイートを行っていたが、2016年1月行われた総統選への立候補を決めた直後の14年5月に利用を停止し、投稿が途絶えていた。しかし、今年1月15日から投稿を再開。ただ言語は英語のみを使用していた。そんな中、春節大みそかには英語に加え、日本語で「日本の皆様、今年は実のある素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り致します。」とツイートした。
これに対し、日本人ネットユーザーからは感謝のコメントが数多く寄せられたが、中国のネットユーザーからは批判コメントが相次ぎ、中国共産党の機関紙・人民日報の海外版、環球時報もこれを報じた上で、蔡総統を「政治ピエロ」と非難した。
この騒動に対し、英BBCの記者からコメントを求められた総統府の黄重諺報道官は「使用する言語はユーザーの傾向によって決めている」と説明。その上で「ツイッターユーザーが使用する言語は英語に次いで日本語が多く、全ユーザーの3分の1を占める」と指摘し、「多くのユーザーに新年のお祝いを届けられることは良いこと」と語った。
蔡総統の日本語ツイートに対し、台湾ユーザーの大半は好意的な感想を寄せており、中国人ユーザーの批判には「ガラスのようにナイーブだ」などと揶揄するコメントが目立った。また中国ではツイッターやフェイスブックといった海外発のSNSサービスは規制され、一般市民は使用できないため、「批判しているのはこれらツールの利用が許された中国のネット工作員や高級官僚」とも指摘されている。
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