米半導体大手、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（ＡＭＤ）はこのほど、台湾のＩＣ設計大手、聯発科技（メディアテック）、および韓国のＬＧエレクトロニクス、米国のシグマデザインズとビジオ（VIZIO）の４社によって特許権が侵害されたとして米国際貿易委員会（ＩＴＣ）に提訴した。ＡＭＤは具体的な賠償請求額を提示していないが、関連製品の米国への輸入禁止措置を要求している。７日付工商時報が報じた。
これに対しメディアテックは、現在係争中の法的案件については論評しないとコメントした。
ＡＭＤが１月末に提出した訴状によると、同社はメディアテックなど４社がグラフィック処理技術に関する特許３件を侵害していると主張。うち２件は傘下のグラフィックＩＣメーカー、ＡＴＩが2000年代初期に取得したものだと説明した。
具体的にはメディアテックが供給するスマートフォンチップ「Helio P10」およびシグマデザインズの「ＳＸ７」で特許侵害が行われており、ＬＧが販売するスマホの一部に「Helio P10」が、ビジオのテレビ製品の一部に「ＳＸ７」が採用されていると指摘している。
