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民進党の敗北検討会議、しこり残す


ニュース 政治 作成日:2008年4月21日_記事番号:T00006888

民進党の敗北検討会議、しこり残す


 民進党は19日、総統選敗北を受けた拡大検討会議を開いたが、陳水扁総統が欠席した上、党内の派閥問題をめぐり党内の足並みの乱れるなどしこりを残した。20日付台湾各紙が伝えた。

 会議ではまず、台湾の主体性を主張する「本土路線」が社会全体の主流意識となり、既に民進党の「専売特許」ではなくなった点が指摘された。また、党のクリーンさが選挙結果や党の発展に直結する点を再確認し、クリーンな政治を党の中心的価値に据えていくことを確認した。

 蘇貞昌元主席は「民進党に残されたものはない。イメージも傷ついた。(この期に及んで)ポストを争っている。あまりに失望させられる。このまま行けば誰にも相手にされなくなる」と危機感をにじませ、党内団結を訴えた。

 若手リーダー格の段宜康前立法委員は、陳総統を指して、「一時的に逃げ回ることはできても、長く姿を消すことはできない」として、総統選敗北に伴う責任を明確にするよう迫った。

 会議では党内派閥をめぐり、派閥解消を求めるグループと派閥の役割を主張するグループが相互批判を展開。割って入った陳菊高雄市長は「民進党がここまで敗北した今、立ち直れるか否かは、指導者がいかに反省するかにかかっている。(党内で)批判ばかり続けていては、はい上がることはできない」と指摘した。