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桃園空港へ片道レンタカー318元、MRTとアクセス競争


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年2月15日_記事番号:T00068940

桃園空港へ片道レンタカー318元、MRTとアクセス競争

 和泰汽車傘下のレンタカー最大手、和運租車(和運レンタカー)はきょう15日から、24時間営業の無人レンタカーサービス「iRent」で乗り捨てサービスを開始するとともに、桃園国際空港にレンタルステーションを開設した。台北市内から1時間以内に桃園空港に到着する場合、合計料金は318台湾元(約1,200円)で、2人以上で利用すれば3月に開通する台湾桃園国際機場捷運(桃園空港MRT)の運賃(2人で320元)よりも安いとアピールしている。空港MRT開通に注目が集まる中、空港アクセス商機をめぐる競争が熱を帯びている。15日付工商時報などが報じた。

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 乗り捨てサービスは当初、▽士林官邸▽浜江▽中和▽土城▽桃園▽中壢▽大園(桃園空港)──の台北市、新北市、桃園市の計7カ所のレンタルステーションのみでスタートし、年内に50カ所に拡大する予定だ。利用料金は1時間当たり168元で、桃園空港まではガソリン代と高速道路料金が150元のため計318元となる。3人で利用すれば1人当たり106元で割安感が高まる。また、桃園空港MRTは午前0時から午前6時までは運行しないため、この時間帯はiRentが特に強みを発揮する。

拠点・車両を倍増へ

 iRentは2014年6月にサービスを開始し、今年2月末までに台湾全土のレンタルステーションを100カ所、車両200台に拡大する。昨年の延べ利用回数は3万回。1車両当たりの月間の平均利用回数は延べ20~25回で、会員数はスタート時の4,500人から2万5,000人に拡大した。便利な時間貸し方式が現代人のニーズに合っていることから利用は年々増えており、同社は今年末までにレンタルステーションを200カ所、車両数を400台へと現在の2倍に拡大する目標を立てている。

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 今回、桃園空港を含めた乗り捨てサービスの開始に合わせて、これまでの小型ハッチバックのトヨタ・ヤリスに加えて、リアトランクを持ちスーツケースを収納しやすいヴィオスのセダン車を新たにiRentのラインアップに加えた。

利益の優等生

 iRentサービスで和運租車は、和泰汽車からヤリス、ヴィオスの新車を購入することで和泰汽車の業績に貢献している。

 また、和運租車は車両を3年間使用した後、グループを通じて中古車として売却するが、両車種とも人気で高い価格が付く上、3年間の減価償却費が20万元にもならないことなどから、昨年iRentの使用車両はすべて利益を計上できた。スマートフォンアプリと悠遊カード(イージーカード)を通じてレンタルする方式のため人件費がかからない点も強みで、同社はiRentのさらなる拡大に強気の見通しを立てている。

【表】