最新の不動産取引実勢価格によると、台北都市交通システム（ＭＲＴ）松山線・南京復興駅そばのオフィスビル、宏盛国際金融中心（台北市中山区南京東路三段）３階オフィス（192.55坪）の１坪当たり賃料が月額3,426台湾元（約１万2,800円）と中山区で最高額を記録。信義区の高級オフィスビル、台北101ビルや遠雄金融中心に迫っていることが明らかとなった。同物件は昨年末、日本の著名な建築家、丹下健三氏の実子で同じく建築家の丹下憲孝氏が開設した「丹下都市建築設計事務所」が借り受けたもようだ。15日付工商時報が報じた。
総合不動産サービスの英サヴィルズの台湾法人、第一太平戴維斯（サヴィルズ台湾）によると、宏盛国際金融中心はビル全体が200億元で売りに出されたが、その後売却が延期となり、賃貸での入居募集を開始。賃料が上昇している。
なお同ビルの６階はゲーム開発の掌中乾坤、７階はゲーム配信業の幻想娯楽科技、８階は日系の台湾キーエンスが入居しており、高層階では今後も１坪3,000～4,000元の賃料が期待できるとサヴィルズ台湾は予測している。
