ニュース
社会
作成日:2008年4月22日_記事番号:T00006919
アースデイ、各地で環境取り組み
4月22日は「アースデイ」(地球の日)。台湾でも、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の削減を呼び掛けるなど、各地で環境保護への取り組みが行われている。
台北市の東区商圏では21日、アースデイに合わせて、商店500店が午後8時から10分間、看板のライトやイルミネーションを消した。これは600人のボランティアが2週間かけて一軒ずつ説得した成果だ。
環境保護の動きは大学にも広まっている。朝陽科技大学(台中県)では、授業のある時だけ教室に電力が供給される。一般教室のエアコンは、室内温度が26度に達した時点で自動的にスイッチが入り、授業終了10分後にはストップする。同大は校内の緑被率が89.6%に達しており、2007年は前年比で約200万台湾元(約682万円)以上の電気代を節約した。
台北大学(台北県三峡鎮)では、学生宿舎の電気代は「使った人が払う」システムだ。学生は自分の部屋の電気代はもちろん、公共用の電気代も一部(35%)を負担しなければならない。そのため、廊下などの不必要な蛍光灯806本を外した結果、年間15万元の電気代を節約した。
政治大学(台北市)では、エアコン代は自己負担で、エアコンカードを購入するシステムだ。4人部屋の場合、1,000元で2~3カ月使用できるという。
交通大学では、研究室のエアコンは2時間ごとに自動的に止まり、必要な場合はまたつけるシステム。台湾大学の公共衛生学部では、研究室のエアコン代は教授が自己負担している。
ちなみに、台湾の平均1人当たりの二酸化炭素の排出量は12トンで、世界平均の3倍だという。