華碩電脳(ASUS)は、21日に発売した簡易型パソコン(PC)、8.9インチディスプレイ搭載の2代目Eee PC(Eee PC 900)に続き、6月には3代目となる10インチ型の発売を予定している。昨年10月に発売した7インチ型は既に135万台を販売しており、Eee PCの出荷台数は第2四半期で130万台、通年では500万台を目指す。22日付工商時報などが報じた。
2代目8.9インチ型の販売価格は1万5,988台湾元(約5万4,500円)で、ウェブカムが初代の30万画素から130万画素まで引き上げられたほか、タッチパネルも大きくなった。網路家庭(PCホームオンライン)では21日、華碩の価格発表と同時に販売を開始し、容量12GB(ギガバイト)のウインドウズXP搭載版、20GBのリナックス版の、各限定50台がわずか100分で売り切れた。
華碩の沈振来執行長(COO)によると、6月にはバッテリー供給不足問題は90%解消し、8.9、10インチの売り上げがEee PC全体の6割以上を占めるようになるとみている。第3四半期には、初代の7インチ型は1万元以下となる見通しだ。
Eシリーズ、5月登場
このほか、Eee PCの「使いやすさ」のコンセプトを拡大した「Eシリーズ」では、5月下旬に200米ドル以下のデスクトップ型パソコン「Eee BOX」、第3四半期に液晶テレビの「ETV」、モニターの「Eモニター」を発売する予定だ。また、2009年にはWiMAX(ワイマックス)を導入する計画もある。
初代の7インチ型では、新興市場など顧客ターゲットとしていたが、今回の2台目では旅行での携行使用や、学生を販売ターゲットとするようだ。