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鴻海のパネル事業、大型と中小型に分割か


ニュース 電子 作成日:2017年3月14日_記事番号:T00069446

鴻海のパネル事業、大型と中小型に分割か

 鴻海科技集団(フォックスコン)集団は、傘下の液晶パネル事業を大型パネルと中・小型パネルの2部門に分割することを計画しているもようだ。14日付工商時報が伝えた。

 大型パネル部門は、堺ディスプレイプロダクト(SDP)が中国・広州市で着工した第10.5世代パネル工場の責任者に群創光電(イノラックス)の王志超董事長が異動するとみられるほか、中・小型パネル部門の責任者には、フォックスコン顧問を務める段行建・元イノラックス董事長または鴻海K次集団研究開発策略計画事業処の張登凱副総経理の起用が取り沙汰されている。

 鴻海は過去にも大型パネル部門と中・小型パネル部門の分割上場を計画したが、当時のイノラックスの大株主、奇美実業による反対で断念した経緯がある。しかし、奇美実業は既にイノラックスの経営から完全に撤退しており、事業分割計画が再浮上した格好だ。

 一方、11日付日本経済新聞によると、鴻海傘下のシャープが4割強を出資するスマートフォン向けレンズ製造大手のカンタツ(栃木県矢板市)は80億円を投じ、中国・江蘇省連雲港市の既存工場の隣に新工場を建設。2018年夏から順次稼働する予定だ。

 米アップルの「iPhone」向けに供給するもようで、今後は業界最大手の大立光電(ラーガン・プレシジョン)のライバルに浮上しそうだ。