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馬前総統、機密漏えい罪で起訴


ニュース 社会 作成日:2017年3月14日_記事番号:T00069465

馬前総統、機密漏えい罪で起訴

 2013年に台湾政界に吹き荒れた馬英九前総統と王金平前立法院長の政争をめぐり、台北地方法院検察署(地検)は14日、馬前総統が捜査中の機密事項を他人に漏らしたとして、通信保障・監察法、個人資料保護法(個人情報保護法)違反、および刑法の機密漏えい罪で起訴した。最高3年の実刑となる可能性がある。中央社電が報じた。

/date/2017/03/14/18ma_2.jpg馬前総統(中)。総統経験者の起訴は3人目だ(14日=中央社)

 馬政権下での王前立法院長らによる検察幹部への圧力疑惑の捜査の過程で、黄世銘・元検察総長が13年8月31日、9月1日に馬前総統に捜査情報を報告し、馬総統は9月4日、黄元検察総長に対し江宜樺・元行政院長、羅智強・元総統府副秘書長にも報告するよう指示したとされる。

 黄元検察総長は14年、通信保障・監察法、刑法の機密漏えい罪で1年3月の実刑判決とともに、罰金45万7,000台湾元(約170万円)の支払いで刑執行に代える判決を下され、既に罰金を納付済みだ。

 馬前総統は在任中に訴追されない免責特権があったため、台北地検は任期満了後の昨年12月1日、初めて馬前総統を取り調べた。

 馬前総統は14日、自らの潔白を確信しており、公平な判決を望むとコメントした。一方、王前立法院長は、司法に判断を委ねるとコメントした。