ニュース 社会 作成日:2017年3月14日_記事番号:T00069466
台湾では毎年約400人もの大学生など若者が交通事故で亡くなっており、このうちの85%がバイク事故によるものだ。運転免許を取ったばかりの若者のバイク事故死を減らそうと、交通部は今年9月から、予算5,000万台湾元をかけて宜蘭県の仏光大学と淡江大学蘭陽分校、花蓮県の東華大学の3大学で「スマートバイク」を試験導入し、成果が上がれば取り組みを拡大していく方針だ。
嘉義県の山地で大型バイクとバスが衝突した。地方は交通量が少ないため、バイクはスピードを出し過ぎて惨事につながるケースが多い(13日=中央社)
「スマートバイク」は、大学周辺の危険な坂、交差点などにセンサーを設置して、バイクに危険を知らせるシステム。例えば、交差点の赤信号で待っていたバイクが青信号で発進するとき、急に横から別の車が走行してきた際にその情報をセンサーを通じて伝えるものだ。現段階ではバイクのキーホルダーに音を出す装置を付けて、音によって危険を知らせる案が計画されているが、かえって運転手を驚かせて事故を誘発する恐れもあるため、よりよい方法がないかさらに検討を進めるという。また、スマートバイクを通じて事故原因をデータ化し、将来の事故防止に役立てることも計画している。
台湾の交通事故死者は年間3,000人で、このうち18歳から24歳までの若者が400人と、大学生らの犠牲は毎週8人に上る計算だ。東華大学は昨年通報を受けた交通事故167件中、8割がバイク関連で、事故原因の5割は前方をよく見ていなかったなど不注意運転によるものだった。事故は10月に特に多く、新入生が周辺の道路環境にまだ不慣れだったり、サークルの新入生歓迎イベントなどが頻繁にあることが関係しているようだ。
東華大では、今年は9月に入学する新入生からスマートバイク対応のキーホルダーを渡す。試行で成果が上がれば、対応地域を花蓮全域に広げるとともに、学生全員をスマートバイクに加入させることを目指すとしている。
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