ニュース 商業・サービス 作成日:2017年3月15日_記事番号:T00069479
台北市の高級ホテル、台北大倉久和大飯店(オークラプレステージ台北)内のレストランで消費期限を過ぎた食材が使用されていたことが明らかとなり、同ホテルは14日、これを事実と認めた上で2016年9月21~23日、および同年10月12~15日に館内のビュッフェレストラン、欧風館(コンチネンタルルーム)を利用した客に対し、レシートを提示すれば返金を行うと表明した。15日付中国時報が報じた。
元シェフの告発によると、昨年9月の段階で有効期限を3カ月過ぎた冷凍エビが使われていた(14日=中央社)
欧風館の元シェフからの告発を受けた王威中・台北市議(民進党)によると、昨年9月、欧風館で助手を務めていた同シェフは、食材として利用されるエビの消費期限が切れていることを発見。上司に相談したところ、そのまま使用するよう命じられ、天ぷらとして客に提供。また同年10月にはカビの生えたイモや黒ずんだ魚を発見したが、いずれもそのまま使用されたという。
同シェフは今年1月、不適切な食材の使用をホテル上層部に告発したところ、解雇されたと主張しており、王市議はスマートフォンの通信記録や録音記録を証拠として提示した上で「オークラプレステージ台北は消費者の信頼を裏切った」などと厳しく批判した。
なお台北市衛生局が14日午前、同ホテルで検査を行ったところ、食材を床に置く、包丁入れにゴキブリが発見されるなど衛生面で6項目の違反が指摘された。期限切れ食材の使用については収集した証拠を基に調べを進める方針で、告発が事実と認められた場合、食品安全衛生管理法違反で6万~2億台湾元(約22万~7億4,000万円)の罰金が科されることになる。
オークラプレステージ台北の不祥事についてオークラニッコーホテルマネジメント広報部は「食材管理が不十分であったため、お客さまにご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。今後こうしたことがないよう、管理を徹底していきたい」とコメントした。
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