ニュース 政治 作成日:2017年3月15日_記事番号:T00069490
馬英九前総統(66)は、在任中に捜査情報を漏らすよう検察幹部に働き掛けたなどとして、機密情報漏洩(ろうえい)の罪などで起訴されたのに続き、総統就任前の台北市長在任中の犯罪容疑についても、続々と追及を受けることになりそうだ。
馬前総統(中)は、余罪100件以上の疑いがある(14日=中央社)
中でも台北文化体育園区(通称・台北ドーム)をめぐっては、馬前総統が台北市長在任中の2004年、遠雄企業団(ファーグローリー・グループ)の趙藤雄董事長が支払う権利金を免除する密約を結んだとして、遠雄に対する不正な利益供与があったと指摘されている。この問題をめぐっては、柯文哲現台北市長が就任後に設置した「廉政委員会」が疑惑解明を進めているほか、検察も立件に向けて検討中とされる。
馬前総統をめぐっては、他にも▽猫空ロープウエーをめぐる工事費用水増し問題▽馬前総統が飼育する雑種犬(馬小九)の医療費を市長特別費から支出した問題▽総統在任中に中国の習近平国家主席と会談した際の内容を退任後に漏らしたとされる機密漏洩問題▽国民党の党資産数百億台湾元(1台湾元=3.7円)を着服、不正支出したとされる問題▽個人資産が明確な理由なく増えていた問題▽旧台北銀行の富邦金融控股への安値売却問題▽国民党国家発展研究院の土地転売をめぐる利益供与問題――などさまざまな疑惑が未解明のまま残されているが、立件が困難な案件も多いとみられる。
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