ニュース 電子 作成日:2017年3月16日_記事番号:T00069500
スマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)は15日、上海工場をデベロッパーの上海星保信息科技に売却すると発表した。売却額は6億3,000万人民元(約100億円)で、1億4,770万人民元の売却利益を見込む。同社は、桃園工場に生産を集中させているため、上海工場売却による生産能力、経営への影響はないと説明した。16日付工商時報が報じた。
HTCの上海工場は敷地7万920平方メートル、延床面積は11万4,831平方メートル。稼働した2009年当時の最大月産能力は200万台と、同社最大の生産拠点である桃園工場並みだった。しかし、欧米の顧客の多くは桃園工場で生産された製品を好んでいたため、上海工場がフル稼働となることはなかった。
HTCは10~11年に第2の業績ピークを迎えたが、12年から下り坂に入り、上海工場の生産需要が減少。13年下半期には上海工場の生産量が激減したと伝えられ、15年下半期には上海工場が稼働をほぼストップし、ライン作業員の大半を解雇したとの市場観測が浮上していた。
HTCはこれまでに、上海工場はもはや同社の重要生産拠点でなく、売却に向けて交渉しているが、好条件で売却する必要があると表明していた。
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