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「原住民ポスト」スタンプラリー、桃園の一家が台湾を3周半


ニュース 社会 作成日:2017年3月17日_記事番号:T00069547

「原住民ポスト」スタンプラリー、桃園の一家が台湾を3周半

 今年で創設120周年を迎える中華郵政は昨年末、原住民の特色を生かした図案を描いた郵便ポストを、各部族を代表する台湾各地の部落16カ所に設置。今年元日よりこれらポストを巡るスタンプラリーイベントを開始した。これを知った桃園市に住むある家族が、8日間で台湾を3周半する強行軍で見事、全ポスト制覇の一番乗りを果たした。

/date/2017/03/17/19kakomi_2.jpg各地の原住民ポストは、きれいなデザインのものが多い(中華郵政フェイスブックより)

 今回のイベントは、今年の元日から3月1日までにタオ族の住む台東県の離島、蘭嶼を含め全土に散らばる「原住民ポスト」16カ所全てを巡り、そこに設置されたスタンプを専用の用紙に押すほか、各ポスト到着時にフェイスブック(FB)を通じてライブ配信を行うなどの任務をこなすというもの。そして全ポストで任務を達成した参加者は、中華郵政のFBベージに「達成した」とコメントを入力し、そのうち先着5人に1,500米ドル分の海外航空割引券が進呈される。

 桃園市に住む鍾智宏さんと呉羽茹さん夫妻は昨年12月30~31日に子供3人を連れて台湾一周旅行に出かけたが、旅を終える直前に中華郵政のスタンプラリーイベントのことを知り、すぐに参加を決意。元日から台湾2周目の旅をスタートさせた。

 自宅に近い新竹県尖石郵便局(タイヤル族)、苗栗県南庄百年郵便局臨時出張所(サイシャット族)のポストを手始めに反時計回りで台東まで次々とスタンプを押していき、翌日には飛行機で蘭嶼へとわたり、蘭嶼郵便局に設置されたタオ族のポストにも到達。さらにすぐに台湾本島へとんぼ返りし、台東県内のスタンプを集めて回った。

 しかし3日から長男の小学校で授業が始まるためいったん桃園市に戻り、学校へ送り届けた後、残りの4人が再度、宜蘭、花蓮と時計回りに旅を進め、最後に南投県の2カ所を巡り、ついに全ポストでのスタンプ収集を達成した。

 ところが6日になって中華郵政から、台東県長浜郷のポストでは通信状態が悪くライブ配信に失敗していたとの連絡を受けたため、その日のうちに一家はまた、台湾半周のドライブに出かけ、無事、長浜郷でのライブ配信に成功した。

 結局、この一家のような強行軍でスタンプを集めた者はほかにいなかったようで、鍾さんと呉さんは夫婦で先着1位、2位を独占。見事、航空割引券を獲得した。

 鍾さん夫婦は難病を抱える次男を台湾のさまざまな場所に連れていきたくて普段からよく家族旅行をしているそうで、今回の旅も楽しさ満載の忘れられないものになったと語った。