ニュース 電子 作成日:2017年3月20日_記事番号:T00069551
台湾のIC設計業界は最大手の聯発科技(メディアテック)を除き、ほぼ全ての業者が▽第5世代移動通信システム(5G)▽IoT(モノのインターネット)▽インダストリー4.0(第4次産業革命)▽VR(仮想現実)/AR(拡張現実)▽人工知能(AI)──といった新興技術分野への投資に遅れをとっている。このため業界関係者は、台湾のIC設計業界は今後も生産額の大幅成長が期待できず、10年間低迷する恐れがあると懸念している。20日付電子時報が報じた。
台湾のIC設計業界の生産額は昨年中国を下回った。生産額低迷が続けば中国との差がさらに広がると懸念されている。
新興技術分野への投資が遅れている背景には、市場が成熟した最終製品向けに注力する台湾のIC設計業者が、既に台湾積体電路製造(TSMC)による生産コストを負担できず、顧客からのチップ値下げ要求に対応するために、より生産コストの安いファウンドリーでの生産を余儀なくされていることがある。一方、中国を含む海外のIC設計業者はTSMCの10/16ナノ製造プロセスを相次いで採用しており、今後は7ナノも採用する構えだ。台湾のIC設計業者は今後も海外メーカーより数世代遅れた製造プロセスを採用する形となり、業界全体の競争力に影響する見通しだ。
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