ニュース
運輸
作成日:2008年4月23日_記事番号:T00006956
MRT民生汐止線、松山空港経由にルート変更か
政権交代後の中台間の直航便開放で、台北市の松山空港が発着空港として使用される可能性が高くなっていることを受け、台北市政府は敷設を計画している都市交通システム(MRT)民生汐止線のルート変更を検討している。もともとは民生東路を直進する計画だったが、同市交通局が先月交通部に提出した最新の計画書では、敦北北路から約500メートル北上して松山空港を経由し光復北路で再び南進して民生東路に戻るという「う回ルート」に変更することを提示している。23日付自由時報が報じた。
これに対し王鴻薇台北市議は、「直航便の松山空港利用が適切かどうかはまだ議論のあるところで、民生汐止線のルート変更は運行スケジュールや地域の発展に影響を与え、MRTの直進運行の原則にも反する」と批判した。
また、民生東路四段近くの東昌里では、ルートが変更となれば設置予定の富錦駅が取り消されなる可能性が高く、陳志明里長は「ここの住民は二等市民か」と憤っている。
台北市交通局運規室の洪滄浪主任は、松山空港が直航便の発着空港として利用されれば、空港付近の交通機関利用者は通年で現在の450万人から950万人まで増えるとの予測を示し、「ルートを変更することで空港、MRT、長距離バスが連結したターミナル駅となる」と変更理由を語った。