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遠東航空の増資、遠東集団不参加か


ニュース 運輸 作成日:2008年4月23日_記事番号:T00006957

遠東航空の増資、遠東集団不参加か

 
 経営危機に陥っている遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)は22日、取締役会で第1段階の資本増強策として、31億6,000万台湾元(約107億5,000万円)の株主割当増資を実施することを決めたが、大株主で遠東集団傘下の裕民航運が欠席したことから、遠東集団が増資に応じない可能性がにわかに浮上している。23日付経済日報が伝えた。

 取締役会には、遠雄集団、中華航空(チャイナエアライン)、中華開発工業銀行、国華人寿などの代表がそろって出席したが、裕民航運だけが欠席した。裕民航運はこれまで現在の出資比率に沿って増資に参加する意向を示していた。

 同社をめぐっては、決算の監査を担当していたデロイト&トーシュ(勤業衆信会計師事務所)が契約解除を発表し、4月末までに昨年の決算を発表できるか微妙になっている上、株主割当増資の払い込み日が25日に迫っており、経営再建の先行きに再び暗雲が広がっている。

 遠東航空の白旭屏董事長は、「四大会計士事務所に監査を依頼した」などと述べ、不安の払しょくに努めた。