ニュース 社会 作成日:2017年3月20日_記事番号:T00069573
昨年韓国で放映され、話題を呼んだ連続テレビドラマ『太陽の末裔』は、主人公が軍特殊戦司令部の軍人だったことで、韓国軍のイメージアップに大きく貢献。同部への志願者が大幅に増加した。これに目を付けた台湾の国防部もこのほど、軍のイメージアップを図ることを目的にテレビドラマの制作を決定した。
ドラマについて質問を受ける馮世寛国防部長。立法委員からは『太陽の後悔』にならないようにとの皮肉も浴びせられた(20日=中央社)
国防部が1,280万台湾元の予算を投じて制作するドラマ『最好的選択(最良の選択)』(仮題)は全16話で、「軍人節」に当たる今年9月3日前後に放送を予定している。現時点でキャストや脚本は決まっていないが、国防部の陳中吉報道官はストーリーについて、「ドラマを通じて軍の志願制への移行など国防部の政策を広報すると同時に、国民の軍に対する共感と支持の増進に役立てたい」と語った。
同ドラマの監督には、優秀なテレビ番組に送られる「金鐘奨」の受賞経験を持つ俳優の梁修身氏が務めることが決まっており、梁氏は19日、作品の内容について「軍人の愛国教育に使用される教育番組のようなものには絶対にしない」と強調した。
また主演俳優については現在、「誠実なイメージを持ち、ゴシップがない」との条件の下、梁監督が交渉を行っているそうだが、主演男優は陸軍特殊部隊出身で「シックスパック」の見事な腹筋の持ち主となるほか、一部の俳優はクランクイン前に特殊部隊に入隊して実際の訓練を受けることになるという。
ただ国防部は2011年、4,000万元近い費用を投じて中華民国建国100年を記念するドラマ『勇士們』(勇士たち)を制作したものの、平均視聴率はわずか0.43%と「惨敗」した実績を持っており、今回のドラマ制作には「無駄遣い」との批判も出ている。また『最好的選択』の制作費は『太陽の末裔』の100分の3程度となっているため、「放送できない可能性もあり、あまり大騒ぎしない方がよい」と戒める声も上がっている。
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