業界関係者によると、電子機器受託生産大手の和碩聯合科技（ペガトロン）は、マイクロソフト（ＭＳ）が第２四半期以降に発表するとみられる▽タブレット端末「サーフェスプロ」の新機種▽ノートパソコン「サーフェスブック」の２代目機種▽据え置き型ゲーム機「Xbox One」の新機種「プロジェクト・スコーピオ」──を受注しており、第２四半期から量産を開始する見通しで、今年の出荷量は計2,000万台に上るという。21日付工商時報が報じた。
ＭＳは新製品の発売に向け、ペガトロンが中国の蘇州市（江蘇省）に持つ工場６基の生産能力を今年下半期に押さえているという。
ペガトロンはアップルのスマートフォン「iPhone」受託生産メーカーとして台湾で２番手につけており、ペガトロンが同社の今年通年の売上成長率を５～10%と予測しているのは、アップルが今年発売するとみられる「iPhone8」の販売台数が「iPhone」シリーズで過去最高になるとの予想が背景にあるとされる。ただ、業界関係者によると、ペガトロンが生産する製品のうち、年初来の売上高成長率が最高なのは消費者向け電子機器で、ＭＳが相次いで新製品を投入することが要因とみられる。
