ニュース 政治 作成日:2017年3月21日_記事番号:T00069595
ティラーソン米国務長官が19日、北京で中国の習近平国家主席と会談し、「相互尊重し、ウインウインの協力を進める建設的関係」の構築で合意したことについて、19日付米紙ワシントン・ポストは「ティラーソン国務長官の談話は中国に譲歩し過ぎで、今回の訪中は中国の外交的勝利だった」と評した。21日付聯合報が伝えた。
習国家主席(右)と握手するティラーソン国務長官(左)(19日=中央社)
ワシントン・ポストは、ティラーソン国務長官が用いた「相互尊重」という言葉について、「北京では互いの核心的利益を尊重するという意味になる。言い換えれば、米国は中国の台湾、チベット、香港問題における立場を尊重するという意味だ」と懸念を示した。
ティラーソン国務長官の訪中は、4月初めにも予想される米中首脳会談の下準備としての意味合いがある。米紙ニューヨーク・タイムズは「北朝鮮問題以外では、米中は公の場で友好的である必要があり、ティラーソン国務長官は米中首脳会談で幅広い議題を取り上げる準備をする役割を担っていた」と指摘した。米中首脳会談で中国側はトランプ米大統領に「一つの中国」政策の再確認を求めるとみられる。
台湾行政院大陸委員会(陸委会)の張小月主任委員は20日、立法院での答弁で、米中首脳会談の場で新たな二国間合意である「第4のコミュニケ」が取り交わされる可能性は低いとの認識を示す一方で、「中国とのやりとりで台湾の利益を犠牲にし、台湾をゲームのチップや将棋の駒にしてはならないと米国側に関係ルートを通じ呼び掛けている」と強調した。
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