ニュース 社会 作成日:2017年3月21日_記事番号:T00069598
本物の100台湾元札を利用して偽札を作成し、荒稼ぎする手口を思いついた男が、いざ実行に移したものの、まったくもうけが出なかったばかりか、警察に逮捕されるというどうしようもない結果を迎えた。
台中市に住む男(34)は遊ぶ金欲しさのあまり、インターネットで偽札の作り方を見つけ、手元の金を増やそうと考えた。そのやり方とは、本物の100元札をカッターで表と裏に薄く2つに切り分け、それぞれをおもちゃの紙幣に貼り付けてゲーム店の両替機で硬貨に交換し、2倍に増やすという手口だった。
男はまず、8枚の100元札を使って16枚の偽札を作成しようとしたが、1枚は切断に失敗して使い物にならなくなった。このため15枚の偽札を持って台中市内のゲーム店へ向かい、さっそく両替機にこれを投入した。しかし、両替に成功したのは7枚のみでトータル100元の赤字となった。
これに懲りず男はさらに2枚の100元札から4枚の偽札を作成し、後日再び同じ店へ両替に向かった。そして今回は4枚中3枚で両替機を「だます」ことに成功した。
しかしこの店の店主は既に両替機の中から偽札を発見していた。監視カメラの記録を調べた結果、偽札を使った人物を特定しており、男が再度来店した際、すぐに警察に通報。男が「精度が上がった」と喜んだのもつかの間、あえなくお縄となってしまった。
お札を薄く2枚に切り分けるという気の遠くなるような作業をこなしたにもかかわらず、結局、10枚の100元札を使って10枚しか両替できず、逮捕されてしまったこの男に「その器用な手先を使ってまじめに働けばもっとましな稼ぎが得られるだろうに」と言いたくなるのは私だけではないはずだ。
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