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TSMC元執行長の蔡力行氏、メディアテック共同執行長に


ニュース 電子 作成日:2017年3月23日_記事番号:T00069630

TSMC元執行長の蔡力行氏、メディアテック共同執行長に

 IC設計大手、聯発科技(メディアテック)は22日の董事会で、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の元執行長で、中華電信前董事長の蔡力行氏を共同執行長およびグループ副総裁に招聘(しょうへい)することを決議した。7月1日付で就任し、蔡明介(ミンカイ・ツァイ)董事長を直接補佐することになる。蔡力行氏を董事に推薦することも決めた。23日付工商時報が報じた。

 蔡力行氏は台湾大学物理系を卒業して米コーネル大学へ留学。その後、ヒューレット・パッカード(HP)を経て、TSMCの創設初期に台湾へ戻り同社に加わった。TSMCでは総経理、営運長、総執行長など要職を歴任した。2014年初頭には馬英九政権(当時)の要請を受けて中華電信董事長に就任。16年末に同職を退任した後、動向に注目が集まっていた。

 蔡明介董事長は蔡力行氏の招聘について、「将来的なブレークスルーと成長に向け、グローバル経営力を引き続き強化し、当社を世界でも抜きん出た企業に発展させるため」と説明。同氏の半導体、通信分野における専門的な能力および豊富な国際経験とマネジメント能力を、人材育成や、顧客、サプライヤーとの関係発展に生かしたいと語った。

 また工商時報は、メディアテックが第5世代(5G)移動通信、モノのインターネット(IoT)、自動運転、人工知能(AI)などの新興市場における商機獲得を狙う上で、蔡力行氏の半導体分野における世界的な人脈を生かし、最適なパートナーを獲得することが蔡氏を招聘した主な目的と分析している。