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華南産険の中国合弁計画、出資交渉取りやめ


ニュース 金融 作成日:2017年3月23日_記事番号:T00069642

華南産険の中国合弁計画、出資交渉取りやめ

 政府系金融持ち株会社、華南金融控股傘下の損害保険会社、華南産物保険は、合弁自動車保険会社、神州汽車保険の設立に向けた中国・麦特集団(MITグループ)との出資交渉を取りやめた。華南産険は、中国の保険会社に対する外資の出資規定を満たさなかったことが主な理由と説明した。23日付工商時報が報じた。

 華南産険は2億5,000万台湾元(約9億1,000万円)を出資して、資本金を6億人民元(約97億円)とする神州汽車保険の株式10%を取得し、中国の自動車保険市場に参入する計画だった。同出資計画は2014年に金融監督管理委員会(金管会)の認可を取得し、政府系金融機関が中国に出資する初のケースになると注目されていた。

 華南産険が出資交渉を取りやめた背景には、中国保険監督管理委員会(保監会)が保険会社に対する外資の出資規制を厳格化させた上、台湾の保険会社の中国進出に関する▽総資産50億米ドル以上▽設立から満30年を経過していること▽代表事務所開設から満2年が経過していること──という条件を定めた通称「532条項」を満たせなかったことがあるようだ。

 華南金融控股は、今後も海外展開を強化する方針で、蔡英文政権の「新南向政策」に合わせて東南アジアなどでの合併・買収(M&A)、投資チャンスを模索すると表明した。