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記事番号:T00069655
2017年3月24日15:30

 行政院は23日、8年で特別予算8,824億台湾元(約3兆2,000億円)を投じるインフラ整備計画「前瞻基礎建設計画」を決定した。GDP(域内総生産)を9,759億元押し上げると予測する。特別予算の約半分を投じて高雄MRT(都市交通システム)都会延伸環状線など鉄道整備38項目を推進するほか、クリーンエネルギー、デジタルインフラ整備への投資で産業構造の転換を推進する。景気を刺激すると同時に、生活環境の改善を図り、台湾の国際競争力を高める蔡英文政権の内需拡大策が始動する。24日付経済日報などが報じた。

/date/2017/03/24/00lin_2.jpg林行政院長(左)は、海外企業の参画も歓迎すると述べた(23日=中央社)

 行政院は5月に前瞻基礎建設計画特別条例案を立法院に送付する。投資額の内訳は、▽鉄道整備、4,241億元▽水利環境整備、2,507億元▽公共施設の整備、1,372億元▽デジタルインフラ整備、460億元▽クリーンエネルギー、243億元──。民間投資1兆7,000億元を促すと予測し、このうち9割をデジタルインフラ整備、クリーンエネルギーが占めると見込む。

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 林全行政院長は、今年の経済成長率は0.2ポイント、来年は0.4ポイント押し上げられると当面の効果を予測した。24年までの経済成長率は2~2.7%の予測だ。特別予算を組むのは経済成長だけが目的でなく、新興産業を発展させて、さらなる経済効果を狙うためと指摘。デジタルインフラ整備とクリーンエネルギー産業に期待感を示した。

鉄道整備、4年で30項目始動

 鉄道整備4,241億元の内訳は、高雄MRT延伸環状線が1,454億元で3分の1以上を占め、桃園市中心部の台湾鉄路(台鉄)地下化が982億元で続く。このほか、▽台北MRT三鶯線(新北市土城区~三峡区~鶯歌区)、502億元▽淡海ライトレール(新北市淡水区)、153億元▽台中MRT藍線、841億元──など。全38項目のうち30項目が4年以内に始動する見込みだ。

/date/2017/03/24/00taizhong_2.jpg大台中山手線の計画。林佳龍台中市長は、台中の発展につながると期待を寄せた(23日=中央社)

 これらにより、台湾高速鉄路(高鉄)と台鉄の連結を図り、都市機能を強化し、通勤、および東部、中南部の観光の利便性向上を図る。賀陳旦交通部長は、生産額7,000億元を創出すると語った。

 公共施設の整備は1,372億元で、▽道路の整備、332億元▽駐車場の整備(4万台分以上)、200億元▽小規模な産業園区の開発(20カ所)、200億元▽市民センターの整備、212億元──など交通、福祉、産業、文化資産、憩いの場などに関する10項目から成る。

【表】

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