ニュース 電子 作成日:2017年3月24日_記事番号:T00069658
奇美実業が33.2%出資する液晶用バックライトモジュール(BLM)メーカー、奇菱光電が6月末で生産を停止する。他の株主の▽晶元光電(エピスター)▽東貝光電科技(ユニティ・オプト・テクノロジー)▽茂林光電科技(グローバル・ライティング・テクノロジーズ)──が奇菱光電から通知を受け取ったと明かした。24日付蘋果日報が報じた。
奇菱光電は台南市と中国の寧波市(浙江省)、仏山市南海区(広東省)に生産ラインを持つが、現在稼働しているのは台南工場のみとされる。従業員は約100人で、生産停止後も1~2年かけて後続の業務に当たるという。
奇菱光電は全盛期に液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)とサムスン電子を主要顧客とし、単月出荷量は100万~120万台に上った。
イノラックスが奇美電子(CMO)を合併後、奇美実業は2013年に奇菱光電の持ち株を放出し、液晶テレビ受託生産大手、冠捷科技(TPVテクノロジー)とエピスターが各9%、ユニティと茂林光電の合弁会社が8%を引き受け、奇菱光電の経営はTPVが担うようになった。奇菱光電にはイノラックスも17%余り出資している。
ただ、TPVが奇菱光電の後工程モジュールの競争力を強化しなかった上、サムスンも奇菱光電への発注を取りやめたことから、奇菱光電の顧客はイノラックスのみとなり、経営が悪化していた。
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