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ナフサ価格高騰、台塑石化が減産検討


ニュース 石油・化学 作成日:2008年4月23日_記事番号:T00006967

ナフサ価格高騰、台塑石化が減産検討

 
 ナフサの現物価格が1トン当たり1,000米ドルの大台に迫っていることを受け、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は減産の検討に入った。台湾中油は既に、ナフサ分解プラントの減産幅拡大を決めている。23日付経済日報が伝えた。

 台塑石化の担当者は、ブタジエンで利益が出ている以外、エチレン、プロピレンなどは採算が取れなくなっているとして、状況が改善しなければ、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、南亜塑膠(南亜プラスチック)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー)などグループ各社との契約量に沿って生産調整を行う方針を示した。

 ナフサの現物価格は直近で同966米ドルまで上昇し、1,000米ドル突破は時間の問題とみられている。

 台湾中油石油化学事業部の担当者は、「ナフサ分解プラントの規模は台塑石化より小さく、生産コストが割高だ」として、減産幅を20%まで拡大し、損失を最小限にとどめる考えを示した。