ニュース 社会 作成日:2017年3月24日_記事番号:T00069675
馬祖列島(連江県)では海岸で海藻が青く光る「藍眼涙(青の涙)」と呼ばれる現象が観光客の人気を呼んでいるが、地元のある男性が「藍眼涙」の3文字を商標登録していたことが分かり、観光資源の私物化として住民たちの怒りを買っている。TVBSテレビなどが24日報じた。
「青の涙」現象は、夜光虫による発光であることが分かっている。夜光虫の大量繁殖によって、1年中「青の涙」を見れるようにしようという構想もあるようだ(中央社)
「青の涙」は毎年4月から9月にかけて馬祖や金門で見られる、海岸近くの海面が青く発光する現象で、中国沿岸部の海水汚染が原因ながら神秘的な光景と話題を呼んで、馬祖では毎年多くの観光客を引き付けている。
この「藍眼涙」が、馬祖住民の紀建鵬氏によって既に2014年に商標登録されており、「藍眼涙」という名称を商店名などに使えなくなっていたことが分かった。紀氏は同商標を10万台湾元(約36万5,000円)で売却する意向を示し、「県政府が買ってくれるならば少し安くしてもよい」などと語っているが、地元住民からは「公共財の私物化であり許せない」といった批判が起きている。ちなみに経済部智慧財産局(知的財産局)は「『藍眼涙』の名称は必ずしも馬祖の自然現象を連想させない」ことを商標登録を認めた理由として挙げている。
連江県は観光資源を宣伝できなくなる恐れがあるため、知財局と対策を協議する予定だ。当面は紀氏に対し、他者による「藍眼涙」の名称の使い方が合理的であれば、それに商標権を主張しないよう要請する考えだ。
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