ニュース 電子 作成日:2017年3月27日_記事番号:T00069680
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が4月より、米アップルのスマートフォン次期機種「iPhone8」に搭載するA11プロセッサーの量産を開始するとの情報がTSMCのサプライヤーより示された。iPhone8サプライチェーンがいよいよ動き出すことを意味する。アップルはTSMCに対しA11プロセッサーを7月までに5,000万個、年内で1億個の生産を求めたとされ、iPhone8販売に強気の見通しを立てていることがうかがえる。27日付経済日報が報じた。
A11はTSMCが独占受注しており、10ナノメートル製造プロセス採用、統合ファンアウト型ウエハーレベルパッケージ(InFO-WLP)技術で昨年11月に試験生産を開始した。初期段階の歩留まり率は70%を上回ってたようだ。
A11は、iPhone7に搭載されているA10に比べて、演算処理速度、性能が向上、消費電力が低減しており、今後のAR(拡張現実)対応に向けた試金石になるとみられている。
モデルチェンジで販売増
アップルの発表によると、昨年9~12月のiPhone全機種の出荷台数は前年同期比5%増の7,829万台。今年はiPhone8用のA11プロセッサーだけで1億個の在庫を確保するとみられることから、大幅なモデルチェンジによる販売増を予想しているようだ。
iPhone8は、全タイプでデュアルレンズカメラ、顔認証システム、3D(3次元)センサーを搭載するもようだ。ワイヤレス充電、サラウンドサウンドシステム、デジタルワイヤレスイヤホン、ガラスボディーと金属ベゼルの筐体なども採用するとみられる。
iPhone8は、4.7インチ、5.5インチの液晶パネル2機種のほか、iPhone発売10周年記念モデルが設定され、計3機種になるとの見方が有力だ。うち10周年記念モデルは5インチか5.8インチで、アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルを採用するとみられる。
10ナノに4500人体制
TSMCの劉徳音・共同執行長兼総経理は、10ナノプロセス製品は昨年第3四半期に量産を開始し、今年第1四半期には聯発科技(メディアテック)、深圳市海思半導体(ハイシリコン・テクノロジーズ)への出荷に向け、エンジニア3,000人以上と作業員1,500人以上の体制で生産を進めていると説明した。
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