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人気観光地で業者悲鳴、訪台中国人の減少【図】


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年3月27日_記事番号:T00069692

人気観光地で業者悲鳴、訪台中国人の減少【図】

 訪台中国人の減少により、台湾の人気観光地を訪れる人が大幅に減っており、関連業者が悲鳴を上げている。故蒋介石元総統と故蒋経国元総統が眠る「慈湖陵寝」と「頭寮陵寝」およびその周辺を観光地として整備した桃園市大渓区の「両蒋文化園区」を訪れた人は、2015年の331万5,000人から16年の228万7,000人へ31%減少した。墾丁(屏東県)を訪れた人は15年の808万人から16年の583万4,000人へ27%減少した。26日付中国時報が報じた。

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 林務局嘉義林区管理処の統計によると、中国が初めて中国人の訪台を制限した16年3月20日から17年3月19日に阿里山(嘉義県)を訪れた中国人は90万6,888人で、前年同期比4割減少した。阿里山で茶を販売する男性は、現在は桜のシーズンだがここ1週間で中国人は個人客の姿すらないと話した。また、以前は1日100~200台の観光バスが来ていたが、今は10台未満で商売に影響が出ていると嘆いた。

 一方、台湾北海岸の景勝地、野柳地質公園(新北市万里区)には昨年、中国人観光客が1カ月当たり平均10万人余り訪れていたが、今年1~2月は平均6万人余りに減少した。同地で海鮮レストランを営む業者は、昨年9~12月に売上高が8割余り減少したと話した。今年は日本、韓国、東南アジアからの旅行客が増え売上高が回復したもの、中国人団体客の訪台ピーク期の2割にとどまっているという。