ニュース 金融 作成日:2017年3月27日_記事番号:T00069695
金融業界関係者によると、台湾元の対米ドル為替レートが昨年末から2月末までに5.05%上昇したことを受け、保険会社の海外投資、ミューチュアル・ファンドの個人投資家、金利優遇型米ドル定期預金客の金融資産に生じる未実現為替差損の合計が8,000億台湾元(約2兆9,000億円)に上ると推定されている。27日付工商時報が報じた。
ある生命保険会社幹部によると、現在、台湾の生命保険会社が海外に保有する金融資産は約12兆6,000億元で、5%の台湾元上昇で全体の為替差損額は2,300億元に上るという。このほかオフショア・ファンドの資産総額は約3兆6,400億元で、今年1~2月の為替差損は1,838億元、米ドル建て定期預金は今年1月末の預金残高8兆3,700億元を基に計算すると、同期為替差損は4,227億元に上るとみられる。
また金融業界関係者は、輸出主導型傾向の強い台湾の中小企業では近年、粗利益率が3%まで低下しているが、台湾元対米ドル為替レートが5%上昇すれば2%の赤字に陥るに等しいと指摘。既に従業員に対する無給休暇措置を開始している企業も出ていると語った。
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