ニュース 社会 作成日:2017年3月27日_記事番号:T00069702
台湾では近年、アナログレコードで音楽を楽しむことが一種のブームとなっており、昨年は市場規模が前年に比べ2.6倍に成長した。こうした中、音楽業界各社が相次いでレコード新商品を投入しており、人気歌手、バンドもレコード盤を相次いでリリースして愛好者層の拡大に貢献している。
誠品音楽館には、古いものから最近の曲まで幅広い年代のレコードがそろっている(誠品音楽館フェイスブックより)
書店チェーン大手の誠品書店傘下で、台湾に流通するレコードの約9割を販売する「誠品音楽館」は2007年に復刻版レコード4種を発売したことを皮切りに、毎月平均4枚ずつ新商品をリリース。現在、台湾全土15カ所の販売拠点およびインターネットショップ合わせて、6,000点以上の品ぞろえを誇る。
同店のレコードの年間販売数は毎年約30%ずつ増加しており、昨年の販売数は07年の3.5倍に成長した上、レコードプレーヤー、ヘッドホン、スピーカーといった周辺機器の売上増にもつながっているという。
80年代から現在にかけて数多くの人気中国語曲の版権を所有する華納国際音楽(ワーナー・ミュージック台湾)は過去3年間で600枚以上のレコードを発売。うち中国語曲の商品はこの2年間、月に1枚のペースで発売を続けており、昨年は販売量が2倍に増加した。
同社によると、台湾のレコードブームは80~90年代に発売された作品から火が付き、同年代にリリースされた作品が最も人気となっている。しかし現在では陳綺貞(チアー・チェン)、林俊傑(JJ)、蕭敬騰(ジャム・シャオ)やロックバンドの五月天(メイデイ)、蘇打緑(ソーダグリーン)といった今の若者に人気のアーティストの作品もレコード盤が発売され、売り上げランキングの上位に食い込んでおり、一部のコレクターやマニアだけが楽しんでいたレコードが40代以下の若い世代まで拡大しているようだ。
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