公共レンタサイクル「YouBike（ユーバイク、微笑単車）」が昨年８月31日から９月２日にかけ、システムトラブルで使用できなくなったことに関連し、台中地方法院検察署は27日までに、悪意あるプログラム（マルウエア）を仕掛け、システムトラブルを誘発した疑いで、エンジニアの廖昱奇容疑者（27）をコンピューター使用妨害罪で起訴した。28日付蘋果日報が伝えた。
調べによると、メンテナンス業者の微程式資訊（マイクロプログラム）に勤めていた廖容疑者は、上司との不和を腹いせにシステムにマルウエアを組み込み、システムをまひさせた。微程式資訊は別途、民事裁判で廖容疑者に2,000万台湾元（約7,300万円）の損害賠償を求めることを視野に入れている。
廖容疑者は「マルウエアについて分からない」などと起訴事実を否認しているという。
検察は▽プログラムの更新作業に当たっていたのが廖容疑者を含め３人しかおらず、廖容疑者が勤務態度をとがめられ、友人に「トラブルが起きればいいのに」などと話していた▽廖容疑者がトラブルの復旧作業時に「自分には関係ない」と話していた▽メーンサーバーの記録が削除されており、廖容疑者のパソコンからサーバーのログ記録削除方法をネット検索した形跡が見つかった──などの点から廖容疑者の犯行と断定した。
ユーバイクの運営会社、微笑単車は既に微程式資訊から和解金の支払いを受けている。
