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今夏の安定電力供給に自信=蔡英文総統


ニュース 公益 作成日:2017年3月28日_記事番号:T00069721

今夏の安定電力供給に自信=蔡英文総統

 蔡英文総統は27日、台湾電力(台電、TPC)林口火力発電所(新北市)を視察し、「林口火力発電所の新1号機と新2号機は既にフル稼働できる状態で、今夏は電力の安定供給を確保できる」と自信を示した。28日付工商時報が報じた。

 林口火力発電所の新1号機は2015年11月、新2号機は昨年9月にグリッド(電力網)接続に成功した。今年1月にフル稼働試験を完了しており、4月に稼働を開始する予定だ。また、新3号機は2018年末までにグリッド接続を完成させる計画で、同発電所は台湾北部の重要発電拠点となる見通しだ。

 脱原発を進める蔡政権にとって電力不足の解消は重要課題だ。昨年夏は電力供給が逼迫(ひっぱく)し、第1原発再稼働の必要性も叫ばれた。第2原発1号機も使用済み燃料プールが満杯に近づいており、TPCによる燃料プール拡張申請に対し行政院原子能委員会(原能会)が今週判断を下す予定で、認可が下りなければ第2原発は継続稼働ができなくなる。

 TPCは、第2原発などが稼働できなくなれば、今年7月に電力の供給予備率が1.2%まで下がると予想している。