1972年の日台断交以降で最高位の閣僚訪台となった赤間二郎総務副大臣の台湾訪問を受け、中国外交部の華春瑩報道官は27日、日本側は、日台交流は民間および地域的な往来にとどめるとの約束に背き、日中間の４つの政治文書に違反したとして、厳正な抗議を行ったことを明らかにした。28日付工商時報が報じた。
赤間副大臣（右１）は25～26日に台北市で行われたイベントに参加し、日本酒など日本の魅力をアピールした（25日＝中央社）
華報道官は、日本側は台湾問題において中国の主張を尊重すると発言しながらも、今年に入り挑発的な行動をとっており、日中関係の改善に深刻な障害となっていると話し、日本は問題の重大性を認識すべきだと強調した。
これに対し岸田文雄外務大臣は、赤間副大臣の訪台は日本の地方の魅力発信が目的で、台湾に対する基本方針「非政府間の実務関係」に反するものではないと反論。中国側の批判は当たらないとの認識を示した。
