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和鑫のCF工場、中華映管に売却


ニュース 電子 作成日:2008年4月23日_記事番号:T00006975

和鑫のCF工場、中華映管に売却

 
 瀚宇彩晶(ハンスター)傘下で、カラーフィルター(CF)生産の和鑫光電(シンテック・フォトロニック)は22日、第3.5世代および第4世代のCF工場を中華映管(CPT)に売却すると発表した。売却額は23億台湾元(約78億円)で、7月1日までに手続きを完了する見通しだ。23日付経済日報などが報じた。
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 張文毅和鑫董事長によると、売却する2工場の売上高は同社全体の25%を占めるが、累積赤字が26億~27億元に上るため、売却せざるを得ない。なお、同社全体の昨年末時点の累積赤字は51億7,200万元だった。

 2工場を売却しても、手元に残る第5世代工場は来年末まで受注が満杯で、再来年末まで生産能力の8割分の受注を確保しており、利益の増加が見込める。また、静電容量式タッチパネルに参入する考えで、年末にサンプル送付、来年量産に入る予定だ。3.5インチでの月産能力は280万枚。このほか、太陽電池モジュールにも参入する方針だ。

 和鑫は同日、31億5,400万元の減資(減資比率34%)と10億元の現金増資を行うことも発表した。引受先は未定だ。

 華映は買収により、上下流の垂直統合で生産コストを引き下げ、中小型パネル分野の競争力を高めることができると観測されている。