ニュース 社会 作成日:2017年3月30日_記事番号:T00069782
学生時代に受けたいじめが忘れられず、約20年が経過した昨年末、元同級生4人に報復しようと、バイクで一晩に100キロメートル以上を走行し、彼らの自宅に次々と放火して回った男がこのほど、殺人未遂罪で起訴された。
台中市に住む魏宏志被告(41)は昨年12月26日午後11時半ごろ、準備した可燃性の液体を持ってバイクに乗り、元同級生が住む同市南区のマンションへ向かった。そして1階の階段部分に放火した後、エレベーターにも火を付け、元同級生の自宅がある7階のボタンを押した。
1階の火は二手に分かれて燃え広がり、マンション地下室の変電ボックスや水道、電線を焼いたほか、地下駐車場に停めてあった車2台も全焼した。またエレベーターを通じて6~7階でも火の手が上がり、2戸で家具が燃える被害が出たほか、11人が負傷した。ただ、幸い死者は出なかった。
その後、魏被告は自宅に戻って可燃性の液体を補充。翌27日午前1時ごろに今度は彰化県大村郷に住む元同級生の自宅へと向かい、放火。元同級生と家族3人はすぐに逃げ出したため無事だったが、窓が熱で変形するなどの被害を受けた。
魏被告の犯行はこれにとどまらず、同日午前2時半ごろ、再度台中市南区で、さらに午前4時ごろ同市大里区で、それぞれ別の元同級生の自宅に放火した。いずれも窓や家具が燃えたものの、死傷者は出なかった。
魏被告は犯行翌日の午後7時ごろ、糖尿病の発作に見舞われ、台中市内で倒れているところを発見され、警察に通報された。そして病院に搬送された際、被告が放火事件に関わった証拠が見つかり逮捕されてしまった。
取り調べに対し魏被告は犯行を認め、専修高校および専科大学時代にあざ笑われたりばかにされたりしたことが忘れられず、仕返しをしたかったと動機を語った。
しかし被害を受けた元同級生4人はいずれも、いじめ行為を否定。いつ被告に恨みを買ったのか分からないと語っており、実際にいじめがあったのかどうかは不明だ。「いじめた方は忘れるが、いじめられた方はずっと覚えている」という典型的な事例なのかもしれない。
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