ニュース 社会 作成日:2017年3月31日_記事番号:T00069806
中台サービス貿易協定に反対して立法院を占拠し、国民党の選挙大敗による政権交代への引き金となった2014年3月のヒマワリ学生運動に関連し、公務執行妨害などの罪で起訴されていたリーダー格の林飛帆被告(28)、陳為廷被告(26)、時代力量所属の立法委員の黄国昌被告(43)ら22人に対する判決公判が31日、台北地方法院で開かれ、被告全員に無罪が言い渡された。中央社電などが31日報じた。
判決を歓迎する林被告(左2)ら。一方、3週間も立法院を占拠して何ら責任が問われなかったことに対し、「司法は死んだ」との批判も一部で挙がっている(31日=中央社)
台北地方法院の廖建瑜行政庭長は無罪判決の理由について、被告らの行為が「市民的不服従」の概念に合致しており違法でないためと説明した。市民的不服従とは、良心に基づいて従うことができないと考える特定の法律や命令に非暴力的手段で公然と違反する行為を意味し、「抗議対象が政府または公共の事務に関係する重大な違法または不義行為」「公共の利益または事務への関心に基づいている」といった市民的不服従の要素がヒマワリ学生運動に当てはまると認定した。台湾の裁判で市民的不服従の概念が用いられたのは今回が初めてだ。
陳被告は判決について「裁判官が次の世代の若者のために進歩的な判決を下してくれて感謝する。引き続き関連の裁判を支援していきたい」とコメントした。林被告も「台湾の今後の民主改革に向けて司法分野における重要な道筋となった」とコメントした。審理の過程で被告らは「学生運動は民主主義、憲政という高い見地からの行動で、危機に直面した民主主義と憲政を救うために必要な運動だった」として、違法理由が阻却されるなどと主張しており、この訴えが認められた形となった。
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