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輸出受注の伸び率低迷、中国の投資環境悪化に原因?


ニュース その他分野 作成日:2008年4月24日_記事番号:T00006981

輸出受注の伸び率低迷、中国の投資環境悪化に原因?

 
 経済部が23日に発表した3月の輸出成長率は22.77%で、輸出受注の成長率の12.79%を2001年以降で初めて上回った。国貿局総合企画組の陳維欽科長は、労働合同法(労働契約法)の施行などで中国の投資環境が悪化し、台湾で生産、輸出する企業が増えた傾向を表したものと指摘している。24日付中国時報が報じた。

 これまでは、「台湾で受注、中国で生産」という経営スタイルの増加に伴い、輸出受注の伸び率が上昇し、輸出成長率を上回っていたが、今月はこれが逆転したと陳科長はみている。

 一方、経済部の黄吉実主計長は、「台湾で受注、中国で生産」方式は減少していないと指摘した。輸出受注の伸び率は、年初からの台湾元レートの上昇で、欧州、米国、日本からの受注が鈍ったため低迷したが、輸出成長率は、最大の輸出相手国の中国に、上流原料を主に輸出しているため、影響を受けていないと語った。 

 経済部統計処の発表した3月の海外生産比率は47.31%で、過去最高だった47.39%とほぼ変わらない高い数値だった。