ニュース 電子 作成日:2017年4月5日_記事番号:T00069812
鴻海精密工業が31日に発表した2016年の決算報告によると、同社の昨年通年の純利益は1,486億6,200万台湾元(約5,400億円)で前年の1,468億6,600万元をわずかに上回ったほか、1株当たり純利益(EPS)は8.6元と過去最高を記録した。1日付工商時報などが報じた。
鴻海は昨年、創業以来初の減収を記録し、1月の尾牙(忘年会)では郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が株主に対し深々とお辞儀して謝罪の意を示した。しかし同年の粗利益率は7.38%で過去4年で最高、営業利益率は4.01%、純利益率は3.41%といずれも過去7年で最高を記録。経営状況の改善が成果を挙げている状況がうかがえた。
一方、郭董事長が個人名義で出資するSIOインターナショナル・ホールディングス(超視堺国際)と鴻海子会社のシャープが出資する液晶パネルメーカー、堺ディスプレイプロダクト(SDP)は、昨年12月期に592億円の損失を計上し、赤字に転落したと伝えられている。昨年上半期の円高および大型パネル価格の下落が主因とみられる。
また鴻海傘下で香港上場の携帯電話メーカー、富智康集団(FIHモバイル)はこのほど、今年上半期の業績見通しについて、売上高は46億米ドルを超え、前年同期比99%の大幅成長が見込めるとした。しかし昨年、ノキアブランドのフィーチャーフォン(通話中心の携帯電話)事業を買収した際にかかった費用の影響を受け、同期は1億1,000万米ドル以下の赤字に陥るとの見通しを示した。
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