ニュース 社会 作成日:2017年4月5日_記事番号:T00069832
このほどある釣り人が屏東県墾丁の人気ダイビングスポット、後壁湖近くの漁港で150センチメートルを超える大型魚を釣り上げ、その様子を撮影した動画を自身のフェイスブック(FB)ページに投稿した。しかしこの漁港では釣りが禁止されている上、実はこの魚、潜水中に近くを一緒に泳いでくれるとしてダイバーたちのアイドル的存在となっていたため、同FBページには非難の書き込みが殺到した。
「阿牛」を釣り上げた本人は、ダイバーと釣りファンで論争が起きていることに関して、「言い争いが収まるのを願っている」と話した(2日=中央社)
この釣り人が捕獲したのはアジ類で最大種とされるロウニンアジ(牛港鯵)で、墾丁周辺では「大牛」、「牛港瓜仔」といった名称で呼ばれる魚だ。後壁湖のダイビング・インストラクターは、同ダイビングスポットにロウニンアジが現れるようになった約2年前以降、この魚との触れ合いを体験したダイビング客は延べ1万人に上り、年間2,500万台湾元以上の経済効果をもたらしていると指摘した。
また同ダイビングスポットに出没するロウニンアジは大型の成魚が4匹ほど、小型~中型のものが約100匹だが、今回釣り上げられたのは大型の4匹の中でも、ダイバーたちに「阿牛」の愛称を付けられて特に可愛がられていた1匹だったという。
釣り人はそのことを知らなかったようで、投稿した動画には「なぜ漁港にロウニンアジがいるんだ?」「すごい引きだ!」など興奮しなから約5分かけて「阿牛」を釣り上げる様子が映し出されていた。なお「阿牛」はその後、業者に2,380元で売られたそうだ。
この動画がアップロードされると、ダイビングファンとみられるネットユーザーからは「太平洋の真ん中でサメでも釣ってろ」「これからはお前が魚の格好をしてダイバーを楽しませろ」などと厳しい非難のコメントが寄せられた。
一方で釣りファンとみられるユーザーからは「違法は違法だけれど保護対象魚でもないのにこれほどの非難を受ける必要があるのか」「魚を釣っただけで騒ぎ過ぎだ」などと反発する声が上がっている。
なお激しい批判の的となった当の釣り人はメディアの取材に対し、「漁港では釣りが禁止されていることは知っていたが、釣り船の到着を待っている間に糸を垂らしてみたらすぐに魚がかかってしまった」と弁明。「騒ぎを引き起こして申し訳ない」と謝罪し、県の監督機関に出向いて説明を行い、処罰を受けると表明した。
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