ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

米買い入れ価格、15年ぶりに引き上げへ


ニュース 農林水産 作成日:2008年4月24日_記事番号:T00006984

米買い入れ価格、15年ぶりに引き上げへ


 行政院農業委員会農糧署は23日、穀物の生産意欲を喚起し、食料自給率を高めるため、米の政府買入価格を今年5~6月の最初の収穫期から1キログラム当たり2台湾元引き上げ23元(約78.7円)とすることを明らかにした。24日付経済日報が伝えた。

 また、休耕地の利用拡大を図るため、休耕手当の支給を毎年2回から1回に減らすほか、休耕地で飼料用トウモロコシを栽培する場合、休耕手当の削減分に相当する1ヘクタール当たり4万5,000元の補助金を支給する。

 農業委では現在22万ヘクタールある休耕地のうち、5ヘクタールで稲の作付けを再開させたい方針だ。当面は毎年8,000~2万ヘクタールの作付け増で、同4万~10万トンの玄米増産を進める。

 農糧署によると、農家に支払われている休耕手当は、1ヘクタール当たり1回4万5,000元で、年間9万元に達する。同署は支給回数を減らせば、農家が休耕地で米、小麦、飼料用トウモロコシを栽培するとみている。

 一方、米の政府買入価格引き上げで、小売価格も値上がりが見込まれる。ただ、農業委は「短期的には供給量が多いため、価格は抑制されるとみられる。値上がりは年末以降になる」と予測している。