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シャープ家電、台湾市場首位に照準


ニュース 家電 作成日:2017年4月6日_記事番号:T00069841

シャープ家電、台湾市場首位に照準

 鴻海精密工業傘下のシャープは、台湾家電市場で3年以内に日立やパナソニックを抜いて首位に立つ目標を立てている。7日開幕する台湾最大の家電製品展示会、台北電器空調3C影音大展(エレクトリカルアプライアンス・エアコンディショナー・3Cショー)に初めて出展し、法人向けに85インチの8K液晶テレビを台湾で初めて展示するほか、70インチテレビの「買1送1(1台購入で2台目無料)」などの販促を行う。さらに、コンビニエンスストアや通信キャリアとの提携で、年内に販売店を1万店以上に増やす計画だ。6日付工商時報などが報じた。

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 鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長の投資会社で、シャープ家電製品販売のSIOインターナショナル・ホールディングス(超視堺国際)の丁洋中・台湾販売総監は5日、シャープは世界で唯一8K技術と量産能力を持っており、85インチの8K液晶テレビで医療機関の手術用のほか、故宮博物館と所蔵品の8K放送での提携を期待していると話した。

 同社の台北電器空調3C影音大展の開催期間4日間での目標販売額は3,000万台湾元(約1億1,000万円)だ。70インチの4K液晶テレビ購入で70インチの薄型LED(発光ダイオード)テレビを贈呈する「買1送1」キャンペーンを行う。

 また、台湾では大気汚染が問題となっているとして、期間中に1万元以上の空気清浄機の購入を2,000元引きとする。蚊取り機能付き空気清浄機は9,900元が7,990元となる。

 丁・台湾販売総監は、これからデング熱の流行ピークを迎えるため、蚊取り機能付き空気清浄機をタイ工場に追加発注しており、今年通年で2万台以上販売すると語った。

全聯とも提携視野

 鴻海は昨年8月のシャープ買収後に、声宝(サンポ)との合弁会社で、台湾でシャープ家電製品を販売していた夏宝を清算した。現在は鴻海がシャープ家電を輸入し、SIOが販売、アフターサービスはサンポに委託している。

 丁・台湾販売総監は、夏宝が構築した販売代理店のほか、▽セブン-イレブン▽中華電信▽台湾大哥大(台湾モバイル)──とも提携し、販売店を今年1万店以上に増やすと話した。スーパーマーケット最大手の全聯福利中心(PXマート)との提携も視野にある。

4月家電市場、2割成長へ

 台北電器空調3C影音大展は台北世界貿易センター展覧館1館で10日まで開催。入場無料だ。

 主催機関、台北市電器商業公会の廖全平理事長は、今年の出展ブースは450小間で前年同期比1割増、開催期間中の販売目標は12億~15億元で、例年の10億元を上回ると話した。その上で、4月の家電販売市場に前年同月比で2割の成長をもたらすと期待感を示した。ただ、今年1~2月の家電市場は前年比3割減少、3月は前年並みで、第1四半期は15%減だったと説明した。

【表】