ニュース 運輸 作成日:2008年4月24日_記事番号:T00006985
経営危機の遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)が航空機のリース料を滞納していることを受け、債権者でリース大手の中租迪和(チャイナリース・ファイナンス)は23日、遠東航空が保有する予備エンジン6基に対する仮差し押さえ申請を行った。兆豊国際商業銀行も今週中に仮差し押さえ申請を行う方針だ。24日付経済日報が伝えた。
仮差し押さえ申請の対象となったエンジン6基のリースは、来年と再来年に契約切れを迎える。中租迪和は、遠東航空に対する債権額が64億台湾元(約219億円)に達するとの一部報道は誤りで、実際の債権額は3億2,800万元だと説明した。エンジンはロールス・ロイス、ゼネラル・エレクトリック(GE)などが製造したもので、仮差し押さえが認められ次第、売却手続きに入る予定。
遠東航空幹部は先ごろ、中租迪和に対する債務が64億元に上ると発言し、中租迪和は銀行からの資金供給を止められるなど苦境に直面した。中租迪和は「そんなに多額の資金を遠東航空に貸し付けた事実はない。エンジン6基には引き合いがあり、仮差し押さえが決まれば債権回収のめどは立つ」との見通しを示した。
一方、台北地検は23日、会計士の馬国柱氏を遠東航空が申し立てた再建計画の検査人に任命した。馬氏は30日以内に同社の財務状況、資産などについて調査を行い、裁判所に提出する。
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