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富駅酒店、巨額損失で信用取引禁止銘柄へ


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年4月6日_記事番号:T00069852

富駅酒店、巨額損失で信用取引禁止銘柄へ

 中台でホテルをチェーン展開する富駅酒店集団(FXホテルズグループ)は5日、昨年巨額の損失を出したとの観測が出ていることに対し、上海子会社の赤字、中国・南京市にオープン予定の新規ホテル「南京泊逸」の開業が遅れているなど厳しい財務状況にあることを認めた。これを受けて証券櫃台買売中心(櫃買中心、TPEx)は7日に同社を信用取引禁止銘柄に指定する方針とされる。

 なお富駅酒店は、同社株式の29.34%を保有する最大株主でシンガポールのフラマホテル・グループのサブブランドに当たり、昨年フラマグループは富駅酒店に500万米ドルを融資、2億8,000万台湾元(約10億円)の第三者割当増資に応じるなど支援してきたが、厳しい経営状況が続いている。

 こうした中、富駅酒店は3月28日の董事会で侯尊中董事長を解任し、フラマグループが派遣した葉威礼氏の就任を決議した。これに反発する侯前董事長は翌日の会議に欠席した結果、同社総経理職も解任され、葉氏が後任に就くことが決まった。

 富駅酒店は過去3年間、中台で積極的に拠点を増やしてきたが、不景気や中台関係の冷え込みなどに影響を受け、業績不振に陥っている。